レビュー:グラビティ・デイズ2が微妙過ぎた件。
2021/10/31
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グラビティ・デイズ2をクリアしました。
正直、ちょっと微妙かなと思いました。
今回はそのレビューをつらつらと書いていきたいと思います。
ネタバレ全開なのでクリア前の方は読まないようにしてください。
相変わらず戦闘が単調
1から言われ続けてきた戦闘面での単調さが今回も改善されていませんでした。
飛んでキック、飛んでキック。
あとグラブで投げる。
戦闘の99割はこれで終わります。
今作では基本スタイルの他に重さを増したユピトールチューンと、軽くしたルナチューンに切り替えることができます。
多少のアクセントにはなるんですが、それぞれ操作のアクが強く、結局ほとんどスタンダードのまま飛んでキック、飛んでキックばかりやってました。
タリスマンの要素、死んでない?
いわゆる装備アイテムであるタリスマン。
これ活用した人どれくらいいたんでしょうか。
クソめんどくさい岩窟掘りに行って、しかも合成とかカスタマイズも一か所でしかできない。
私はストーリー上で手に入るやつを装備して、ほぼそのままクリアしました。
もう中盤から存在自体を完全に忘れてましたね…。
カスタマイズも名称と説明がわかりづらくて直観的ではなかったし、本当に使わせる気があったんだろうかと疑いました。
退屈なメインストーリー、キャラの浅い扱い
今作ね、ストーリーがちょっと微妙でした。
基本おつかいか、巻き込まれるというパターンが多かったです。
新キャラもなんか途中からどうでもよくなってきてフェードアウトしていった印象です。
シシィって結局なんだったの。
なんで天使になったの。
(エンジェ=エンジェル=天使というのもわかりにくかった。途中まで人名かと思ってた)
カーリィとかアレなんなの。
なんか暴発してすごいことになってたけど。
市長も急にマッド化。
秘書もぶっ殺し。
ユニカとペルメもちょこっと出て掘り下げられることもなく終了。
創造主ら、上層の人らも意味不明です。
ジルガとヘキサヴィルどうやって交わったの。
子供王どうなったの。
なんというか、全体的に浅い。
メインの数名以外は投げやりな感じがすごい。
ラスボス戦の流れもひどすぎ。
闇とか虚無がわかりやすくモンスターの形をして登場。
こいつを倒せば万事解決的なわかりやすさwww
で、重力の能力とか奪われたはずなのに町の人たちの元気玉で復活→撃破wwww
雑過ぎませんか。
最後、クロウが街をパトロールしてる時点ですでに「ああ、これキトゥンの幻が出て終わるな」と思ってたら、本当にその通りで萎えました。
ストーリーが想像の範囲を全く出ていません。
描写の統一感がない
深刻さのレベルが統一されておらず、世界観の薄さに拍車をかけています。
ジルカパララオ編は階級差別とか貧富の差とか、やたら生々しいテーマが再三強調されるんですが、それに加担したりするキトゥンがかなりその場のノリと勘定で簡単に参加するんで違和感がすごいんですよ。
結構ひどいことしてるヴォゴもノリで許したりするんで、世界観もファンタジーでライト寄りかと思いきや、市長は秘書ぶっ殺すわ、自身も胸貫かれて死ぬわ、カーリーがグロおばけになるわで統一感がありません。
血とかあんまでる作品じゃなかったような。
サブミッションもやる気が起きず
サブもなかなかひどいです。
基本はおつかい。
あらすじは「困ってるんだ、力を貸してくれ」→「しょうがねぇな…」
大体これの繰り返し。
内容は既存のアクションを使って、飽きさせないようにバリエーションをつけてるのは感じられるんですが、それでもあまり面白いとはいえない。
新聞配達とか、鳥と勝負(レース)とか。
クリアしても赤オーブが手に入るわけでもないし、数個やったのちにやらなくなってしまった。
面白くないし、やる動機付けも薄すぎです。
用心棒に木箱当てるやつはシュールで笑ったけど。
「木箱を補充しておいたぜ!」とか冷静になんて台詞だよと。
なんの意味もないモブ会話
あとモブ会話がだるすぎです。
マップ上にマーカーが表示されるわりに本当にくだらないことしか話さないし報酬もナシ。
いちいち距離も離れているという誰得っぷり。
面倒なシーンが多い
プレイしていて楽しくないなぁと感じるシーンが多かったです。
例えば、尾行系のミッションがいくつかあったけど、このゲームのエンジンにまったくあっておらず苦痛でした。
ロボをハックして警官遠ざけるところも同様。
キトゥンはステルス系の動きする操作方法じゃないですよ…。
アルハとして公務をこなすシーンもだる過ぎました。
王女としての退屈で単調な日々を体験させたかったんでしょうが長すぎる。
アルハ移動遅いし、玉座まで微妙に遠いしでやばかったですね。
一人小走りで玉座に向かう王女の図はシュールで笑えましたが…。
あそこはもうムービーで表現すれば十分だったんじゃないかなと…。
説明不足でやり直しさせられるイライラシーン多数。カメラ視点やばすぎ
プレイしていてイライラを感じさせるシーンがたくさんありました。
例えばエレクトリシティ戦とか、最初なにがなんだかわからなかったです。
最後の破局的みたいなボスも動きまくるせいで、キックがはずれたり視点がめちゃくちゃになってどこいるかわからなくなったり、カメラアングルもやばい。
カメラアングルといえば、ユピトールとったとこもやばかったな…。
あの滑り降りる狭い通路のダンジョン。
重力スライドの操作性よ…。
おわりに
めためたに書いてしまいましたが、グラビティ・デイズは好きなんですよね。
1で衝撃を受け、2も期待していただけにハードルが上がりすぎていたのかもしれません。
重力を操るオープンワールド、それだけでなく魅力的な世界観とアートワーク。
そしてかわいらしいヒロインのキャラクターなど、発想だけで終わらない良さがある作品です。
ジルガパララオの世界観と街の作り込みも素晴らしいし、音楽もよかったです。
アンジェ戦のコーラスみたいなのは迫力あって印象に残りました。
最初の方はじっくり楽しんでやろうとサブとモブ会話全部回収してからメイン進めてましたが、途中からもうメインのみぱっぱとやってる自分がいました…。
楽しい瞬間もあるんだけど、全体としては退屈な時間が多かったなと。
クソゲーとはとても言えない。
いいところもたくさんあります。
世界観構築も発想もいい。
しかし、ゲームとしての面白さが追い付いていない。
クリエイティブ先行の未熟なチームが作ったという印象です。