タッグフォース勢がマスターデュエルで10年ぶりに遊戯王復帰した感想
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遊戯王マスターデュエルで、10年ぶりに遊戯王に復帰しました。
最後にやったのはPSPのタッグフォースSP。2014年発売のゲームです。久々にやった遊戯王は驚きの連続でした。
昔から遊戯王はどう変わったのか。良くなった点や問題点にも触れながら、感想を述べていきます。
10年来のYP復帰勢の感想
インフレと高速化が凄まじい
まず私がいた2014年は、こんな感じでした。
俺はキングレムリンを出して、効果でカゲトカゲをサーチ。奈落を伏せてターンエンド!
これで全然通じる環境でした。強制脱出装置を伏せたらもう完璧でしたね。
そして、2024年。
後攻か、がんばるぞ!
私のターンです。スネークアイ・エクセル召喚。効果でポプルスをデッキからサーチし、効果で出して原罪宝サーチ。ポプルスをリンクリボーにして、墓地効果でポプルスを場に。エクセル効果でデッキから炎龍特殊召喚。炎龍の効果を発動し、ポプルスを場に。原罪宝をポプルスコストに発動してポニクスを特殊召喚。聖域をサーチし発動。炎王の孤島を場に。孤島でポニクスを破壊し、効果により聖炎王ガルドニクスをサーチ。特殊召喚。効果でデッキのガネーシャを破壊し、効果でポニクスを蘇生。場のモンスターを……
~5分後~
3000打点と3妨害立ててターンエンド。
なんだこのゲーム!?
先攻の1ターン目が長いし、場に出てるカードが多すぎる。
デュエルは変わりました。カードパワーのインフレにより、1ターンでやれることが爆増。最強の布陣を築きつつ、あらゆる妨害を敷き詰めて、後攻に明日を拝ませない先攻制圧が現代の基本戦術です。
長い時間をかけてお互いじっくり態勢を整えていく時代は終わりました。勝負は大体の場合、数ターンのうちに決着がつきます。先攻の盤面を後攻がまくれるかどうか、それがすべてと言っても過言ではないでしょう。それほど高速化が極まっています。ただ、それが必ずしも悪いというわけではなく、「大型を一気に並べて大火力でブッパでき爽快」「展開が早くて良い」など、好評でもあるようです。
罠が死んで、罠より早い手札誘発の大妨害時代
妨害カード多すぎ。
自分のやりたい動きを邪魔されるというのは、非常にストレスです。
10年前は、先攻を取ればノビノビとモンスターを並べたり魔法を使ったりできました。シメに神の宣告でも伏せれば、安心してターンエンドできました。
ところが今はそうじゃない。先攻1ターン目中から妨害を受けます。手札から直接飛んできます。
うららやGは、どのデッキにも入ってます。戦えるテーマには、妨害札が必ずあります。
常に相手の手札誘発に怯えるのは疲れる一方、これはこれで駆け引きがあって別の面白味が生まれていると思いました。
昔つよかったデッキ、大体死んでる
昔のデッキも大体死んだ。
- クリフォート
- ジャンド
- シャドール
- 帝
- HERO
- BF
- ライトロード
この他も、ほぼほぼ死んでます。使っても環境外のファンデッキレベル。
当時のデッキを再現して使ってみると
- 妨害が多く、やりたい動きをする前に潰される。
- 1ターンでほぼ除去される。
- アドの稼ぎ方が間に合ってない。
だいたいこれ。全体的に妨害が足りません。
具体例を挙げると、ライトロードはエンドフェイズというのが遅い。帝は除去数が少なく、制圧力が低い。ガイウスすら通じません。BFは展開力が単純に足りない。今の強いデッキだと、相手のターンでの大量展開もよくあります。両ターン動けるので、展開力が倍違います。
エクゾディアなんてもはや不可能です。途中で絶対妨害されます。昔より無理だと思います。
たまに懐かしいテーマを見かけても、使われてるのは見たこともない新規カードだったりします。
「破壊」はもう古い。ほぼ上位互換の「墓地に送る」
言葉遊びみたいな効果のカードも、さらに増えてます。
- 「破壊」じゃなく「墓地に送る」
- 「除外」じゃなく「裏側で除外」
- 「発動」じゃなく「表側表示で置く」
で、新しい方がだいたい強い。「置く」とか何。発動無効を回避するために、こういう表現になってるようです。とんちかな?そのうち置くを無効にするやつでそう。
面白い動きをするテーマが増えている
面白いテーマが昔より多いです。
- カードの位置を参照する
- 墓地で融合する
- 手札の属性を参照する
- 墓地の属性を参照する
複雑にはなっていますが、今までにない効果でとても面白いと感じました。25年前に作られたルールの中で、いまだにこんなにユニークな動きのテーマを量産し続けられるのは、素直にすごい。遊戯王の開発スタッフには驚かされます。
テキストの整備はGOOD
テキストがわかりやすくなっていました。ナイス。
あらためて昔の形式のやつ見ると、すごく見づらく感じます。
長文テキストと、リンク召喚でさらに複雑化
シンクロとエクシーズの上位互換ともいえるリンク召喚が登場。やれることの選択肢が増え、デュエルがさらに複雑化しました。展開とかなかなか覚えられません。
カードの世界観が広がっている
現代のカードは、ストーリーとキャラクターが昔より凝っていると感じました。
公式ツイッターで時々公開される設定画でそのままアニメとか作れそうです。星杯とかアルバスの落胤とかようやっとる。
世界観の幅も広くなっています。世界各国の神話、クトゥルフ、Vtuber、格ゲー、FPS、三国志、特撮SF、スポーツ、もともとモチーフに節操はないほうでしたが、もうなんでもあり。
イラストはテイスト違いも増えてます。メルフィーズとかエビルツインとか、いろいろな世界観があって楽しいです。
オタク狙いの美少女カードの増えっぷりは露骨だと思う。
より難しくなったけど遊戯王はおもしろい
いろいろ書き散らしてしまいましたが、気持ちよくなったのでターンエンドです。