遊戯王MD:ラグ誘発読みの基本と対策(おすすめ設定)
2024/12/26
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遊戯王マスターデュエル関連の記事です。
マスターデュエルには、オンラインゲームの特徴を逆手にとった「ラグ読み」という非常に重要なテクニックがあります。
ラグ読みとは、行動時に発生する相手のラグの挿入タイミングによって、相手の手札や伏せなどの非公開カードをある程度予測するというものです。
中級者以上は誰でも自然にやっているし、想像以上に勝率に影響する重要テクニックです。というか、できないと普通に不利なレベル。
今回は初心者向けに、ラグ読みの基本的なやり方を紹介します。
ラグ読みとは?
優先権の移動で、相手の場が光る
マスターデュエルでは、自分の行動中に相手のフィールドがピカッと赤く光る演出があります。
こういうやつ。

このピカッが「ラグ」です。
ラグが起こっている時、相手の画面には、下のような確認画面が出ています。

OCGルール的にいうと、「優先権の移動」が起こっています。
紙のOCGだと
モンスター効果を発動します。なんかありますか?


ちょっと待ってください。考えます
(チェーンすべきか…?)
ピカッはこの「ちょっと待ってください。考えます」を可視化したものと言われてます。
光るタイミングで予想ができる
マスターデュエルでは、この確認画面は「そのタイミングでチェーンできる時」にしか出ません。
つまり「相手の画面が光る」を裏返せば、「自分の行動にチェーンできるカードを相手が持っている」ということになります。
「増援」を発動!デッキからサーチします


あ、ちょっと待って!考えます(ピカッ)
おっ、誘発がありそうだな

さらに、自分のどの行動に対して光ったかによって、何を持っているのかも、ある程度予想可能です。
サーチ魔法に対して光ったということは「灰流うらら」とかかな?

中級者以上は、ほぼ確実にラグ読みをしてくるし、上手い人ほど特定の精度が高い。「手札が透ける」なんて表現したりもします。
本命カードを通す前に、まず囮となる適当なカードを使って、相手の画面が光るかを確認する「手札誘発チェック」は、非常に重要なテクニックです。
ラグ読みって意味あるの?
相手の誘発の有無がわかったところで、できることってあるのでしょうか?
あります。めちゃくちゃあります。
誘発がありそうだな。まず別のカードで誘い出して使わさせるか

「増殖するG」がありそうだから、「灰流うらら」はとっておくか

こういったケアの動きがとれます。これが勝敗に直結することもしばしばです。
ラグ読みで相手の手札が予想できれば、自分のターン、相手のターンともに有利に立ち回ることができます。
相手の画面が光った、どうやら誘発があるらしいということがわかった、でもいったいどの誘発なのか。
次に、具体的な誘発の絞り込み方について紹介します。
このラグなら誘発はこれ!可能性の高いカードまとめ
どのタイミングで起きたラグだと、どのカードの可能性が高いのか。
各タイミングごとに、可能性の高い誘発カードをまとめてみました。
1ターン目ドローフェイズ、スタンバイフェイズ、行動前にラグ
このタイミングで発動確認がくるのは、フリーチェーンのカードでしょう。
可能性が高いのは
- 増殖するG
- マルチャミー・フワロス(相手の場0の場合)
- ディメンション・アトラクター
- アーティファクト-ロンギヌス
など。
モンスター召喚・特殊召喚後にラグ
モンスターがいる時に発動確認ラグがでるのは、先述のフリーチェーンに加えて、場にいるモンスターに対して発動できる効果のカードです。
- 無限泡影
- エフェクト・ヴェーラー
- 飛翔するG
など。
モンスターを召喚・特殊召喚した「瞬間」にラグ
一つ前のとは違い、着地した瞬間にチェーンが挟まることがあります。
この場合、間違いなく「召喚・特殊召喚それ自体を無効にできるカード」があると断定してよいです。成功時に発動する効果よりも前にタイミングが発生しているんですね。
つまり
- 神の宣告
あるいは、その系統のカードである可能性が極めて高いです。
モンスターを合計5体召喚・特殊召喚後にラグ
5回目から光りはじめた場合、ニビルでほぼ確定。
ただし、相手がかく乱目的にフリーチェーンカードをオンオフ切り替えていた可能性もあります。
効果発動にラグ
- 無限泡影(モンスター効果の場合)
- エフェクト・ヴェーラー(モンスター効果の場合)
- うらら(デッキをさわる効果の場合)
- PSYフレームギア・γ(相手の場モン0の場合)
- 屋敷わらし(墓地をさわる効果の場合)
- 幽鬼うさぎ
- ドロバ(サーチ直後)
これに加えてフリーチェーンのカードなど。
墓地にモンスターがある場合
- 墓穴の指名者
- D.D. クロウ
- 深淵の獣(墓地に闇・光がある場合)
これに加えてフリーチェーンのカードなど。
メイン終了前にラグ
- エフェクト・ヴェーラー
- ニビル
バトルフェイズに入る前に一瞬ラグが入った場合、メインでしか使えないカードの発動をするかどうか、確認が相手の画面にでています。チェーンがAUTOなら、だいたいヴェーラー。
バトル終了後にラグ
高確率で拮抗勝負。
このタイミングで発動するか聞かれるカードは多くありません。答え合わせはすぐ。
環境によっても異なるので注意
当然ながら、上記で紹介したものがすべてではありません。あくまで代表例。
環境によって採用率の高い誘発カードは異なるので、攻略サイトで現環境の採用率上位などを見て、流行っている誘発を把握しておきましょう。

なぜ遊戯王の上達にMasterDuel Metaの活用が必須なのか?
ラグ読みのテクニックや注意点など
注意。開始直後のラグは同期ラグ
マッチングしてこちらの先攻でデュエル開始!となった際、相手の場が光ることがあります。
「さてはフリーチェーンのカードだな…?」と思うかもしれませんが、違います。
相手の同期完了のラグです。
プレイヤーの環境(スペックや回線状態)によって、開始時の読み込み時間は異なるため、お互いの同期がとれた時点でもピカッとラグが生じるようです。
中級編:思考時間の長短でも予測できる
チェーンした相手が発動を悩んだりする場面がよくあります。これも誘発を特定するヒントになります。
じゃあこれ発動


あっ、待って!(ピカッ)

………

………
……考え込んでるな

ただチェーンできるというだけなら、長く考え込んだりしないはず。
長考していた場合、その効果を無効にできるカードを持っている可能性が高そうです。
うららをここで打つべきか…

とか考えながら、次の手などを脳内シミュレーションしていたりするのかも。
逆に、相手がチェーン確認を即座に飛ばす場合は、チェーン自体はできるけど止めるカードを持っていないと予想できます。あるいは、止めどころを知っていて、タイミングを計っているだけのことも。
なんにせよ、相手の思考時間も、誘発を特定するヒントになりえるということは覚えておきましょう。
まあ、カードのテキストを確認してるだけの可能性もありますが。
上級編:誘発を使う順番でも予測できる
ピカッと光るラグのタイミングだけではなく、手札を使う順番も誘発を特定するヒントになります。
うまいプレイヤーの配信を見ていたんですが、彼らは手札を切る順番からも、どんどん相手の手札を予想してプレイしていました。
複数枚の誘発を持っていて、チェーンできるカードがいくつかある場合、使う順番というのは悩ましいものです。適切な順番で使わなければ、効果的ではないこともよくあります。
たとえばPSYフレームギア・γを使用すると場にモンスターが残ってしまい、無限泡影が手札から発動できなくなってしまいます。
相手が複数枚の誘発を持っている場合、それを使う順番も特定のヒントになります。
ラグの対策(ラグを隠す方法)
ラグの発生タイミングによって、誘発がバレてしまうことを解説しました。
ではバレないようにするには、どうすればいいのか?
それはずばり、チェーンをオフにすることです。
もちろん完璧な対策ではないし、後述するデメリットもありますが、ひとまずおすすめの設定を紹介します。
チェーン確認のおすすめ設定
設定画面で、チェーン確認を変更しましょう。
メイン画面→設定→デュエル→チェーン確認
「スイッチ+ホールド」がおすすめ。
デュエル中は右のチェーンボタンをオフにすることで、チェーン確認画面が出ないようにする(ラグを隠す)ことが可能です。
以下の動画がわかりやすかったです。
基本はAUTOでよいと思います。うまい人はオンオフ細かく切り替えて、誘発を隠していることも。

オンオフできるのを逆手にとって、フリーチェーンのカードを持っている時に、意図した場所でのみラグを発生させ、相手に誤認させることも可能
たとえば召喚5回目からオンにしてニビルに見せかけると、相手が露骨にニビルケアの動きをしだしたりして面白いです。
気を付けてほしいのは、オフにしたままオンに戻し忘れて、チェーンタイミングを逃してしまうこと。筆者も何度もやらかしているので注意してください。
光らない「オフラグ」も存在する。オンラインの仕様上、厳密には隠せない
ここまでピカッと光るラグを隠す方法を紹介しましたが、実はこれで完全にラグが隠せるわけではありません。
チェーン確認をオフにしても、ラグは存在します。
通称「オフラグ」です。
チェーン確認をオフにしていても、実際はコンマ数秒の見分けられる程度のラグが出てしまっています。
これはオンラインゲームの性質上、どうしても生じてしまうタイプのやつで、対策はできない模様。
以下の動画がわかりやすかったです。
ただ、こういう「誘発がどうしても透ける」という仕様を知っていることは、それだけで大きな武器になるはずです。

チェーン確認をオフにしてるから、誘発あるのバレてないはず!
と安心している相手の誘発をしっかりケアしていきましょう。
誘発読みは勝敗を分ける重要テクニック
誘発読みが勝負を決した事例があります。
世界大会。
日本vsアメリカの準決勝。
日本代表選手が残り1枚の手札(ニビル)をチェーンオフで隠し続け、油断した相手が一気呵成に展開しまくった最大の場面で発動。相手の盤面を一掃し、逆転につなげた。
まさに誘発ラグのかく乱が、勝利に直結した好例です。
相手の手札を読み、自分の手札を読み取らせないことには、大きな利点があります。
マスターして戦局を有利に進めましょう。