遊戯王:「誘発受けがいい」とは?基本を整理
2024/10/05
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遊戯王OCG、マスターデュエル関連の記事です。
復帰してから戸惑った用語として「誘発受け」というのがあります。
このデッキはG受けが悪い
というふうに使われています。
手札誘発が飛び交う現代の環境では、耳にする頻度の高い言葉です。
今回はこの「誘発受け」について、自分の認識の整理がてらにまとめてみました。
誘発受けとはなにか?
誘発受けとは、相手の手札誘発から受ける影響の大きさをさします。
- 誘発受けがいい=相手の手札誘発の妨害に対して、さほど影響を受けない
- 誘発受けが悪い=大きな影響を受けてしまう
というのが基本的な意味になります。
次に、使用頻度の高い手札誘発カードごとに具体例を挙げながら書いていきます。
誘発カードごとの具体例
G受けがいい・悪いとは?具体例
「増殖するG」を使われても、影響が少ないという意味です。
増Gは相手が特殊召喚するたびにドローする効果の手札誘発カード。
G受けがいいのは、以下のような特徴のデッキ。
- 通常召喚が主体
- 特殊召喚をしない・少ない
- 回数を妥協しても、そこそこの盤面を作れる
- 相手ターンに展開する
- 相手のドローに干渉できる
- ドローさせること自体がメリットになる
- デッキ切れを狙える
- 手札数を参照するメリットを持つカードがある
特殊召喚をしない【メタビート】、【ふわんだりぃず】のようなデッキは、G受けの良いデッキの代表といえます。
G受けが悪いのはこの逆で、特殊召喚を多用するような展開デッキです。環境デッキはこれに該当することが多いです。
うらら受けがいい・悪いとは?具体例
「灰流うらら」を使われても、影響が少ないという意味です。
灰流うららは、デッキからカードを移動させる効果全般を妨害するカード。
うらら受けがいいのは、以下のような特徴のデッキ。
- 手数が多い(1枚じゃ止まらない)
- サーチ効果持ちが多い
- 止める箇所がわかりづらい
- 複数の効果を持つカード
- サーチ前に妨害が立てられる
うららは夢幻泡影とは違って、離脱や裏守備によって効果を回避できません。なので、うらら受けがいいとは、単純に妨害一発では止まらないほど、展開手段が豊富なことをさす場合が多いです。
単体のカードで例を挙げると、クシャトリラ・フェンリルはサーチ効果を持っていますが、これにうららを打つと、それに反応して除去効果を使われてしまいます。うららが阻止できるのは、効果の一つのみなので、複数効果持ちカードはある意味でうらら受けが良いとも言えそう。
逆にうらら受けが悪いのは、上記の逆。キーカードへのうらら一発で展開が止まってしまうなど、特定の一枚への依存度が高いデッキが該当。召喚権を費やす初動モンスター、同名ターン1制限のある初動カードは、これに該当しやすいです。烙印融合、ふわんだりぃずxろびーななど。
夢幻泡影受けがいい
「夢幻泡影」を使われても、影響が少ないという意味です。
夢幻泡影は、場のモンスターの効果を無効にするカード。
夢幻泡影受けがいいのは、以下のような特徴のデッキ。
- チェーンして回避する手段がある
- 対象を裏側にして回避
- 対象を場から離脱させて回避
- リリース
- バウンス
- 破壊
- 墓地送り
- 除外
- フィールド外で発動する効果が多い
- 墓地で
- 手札で
- 除外で
- 罠を無効化する手段がある
- 対象耐性モンスターがある
夢幻泡影は、効果解決時に場に対象モンスターが表側表示で残っていないといけないので、チェーンでそれを崩せるカードが多くあるデッキなら、受けがよいと言えそうです。
召喚してサーチ効果を発動するようなモンスターなどは、抱擁受けは悪いと言えます。が、月の書、強制脱出装置などで逃がすことが可能。これらを投入することで、抱擁受けを改善できます。リトルナイトは、チェーンして自身で場から逃げられるので基本は抱擁が効きません。
ヴェーラー受け
「エフェクト・ヴェーラー」を使われても、影響が少ないという意味です。
ヴェーラーは、相手のメインフェイズ限定でモンスター効果を無効にするカード。
基本は上の夢幻泡影受けと同じです。
ドロバ受けがいい
「ドロール&ロックバード」を使われても、影響が少ないという意味です。
ドロバは、相手のドロー・サーチを封じる効果を持ちます。
ドロバ受けがいいのは、以下のような特徴のデッキ。
- ドロー・サーチをあまり行わない(1回以下)
- 手札以外へのサーチが多い
- 場にセット
- 場に置く
- 墓地に送る
- 除外する
- 早めに妨害が立つ
- 効果をコピー
サーチを行うデッキは非常に多いものの、ドロバの発動条件の都合上、1度目のサーチは許してしまいます。
またドロバを避けるため、手札ではなく直接場に出せるような効果も増加傾向。
ニビル受けがいい
「原始生命態ニビル」を使われても、影響が少ないという意味です。
ニビルは、召喚・特殊召喚合計が5回を超えると、場のモンスターを全リリースして特殊召喚できる強力なリセット効果を持ちます。
ニビル受けがいいのは、以下のような特徴のデッキ。
- 召喚・特殊召喚をあまり行わない(5回未満)
- 早めに妨害が立つ
- ニビル後も立て直しがきく
- 墓地効果のあるカードが多い
モンスターの展開が少ないか、ほとんどしないようなデッキはニビル受けが良好です。【チェーンバーン】、【神碑】といったデッキ破壊や特殊勝利などの変則系デッキが該当。
展開の途中でアポロウーサのような無効効果を持つモンスターが立てられたり、ニビル後も墓地からどんどん展開が続けられるような、単純に高性能なデッキも受けがいいと言えるかも。
大量展開を得意とするものの、展開中に多くのリソースを消費し、更地にされた後に立て直せないような多くのデッキはニビル受けが悪いです。